診療案内

婦人科一般

当医院の婦人科一般では、不妊症・子宮内膜症・子宮筋腫・更年期障害・自律神経失調症・妊婦健診・産後うつなど女性の治療を行なっております。 漢方薬やサプリメント、ライフワークの改善療法などで身体に負担をかけない効果的な予防と治療法”手術をしない治療”を提案します。 是非一度ご相談下さい。

不妊症とは

漢方薬の不妊治療は西洋医学と全く異なり子宮や卵巣だけでなく、患者さんの体全体を総合的に診断し、虚症か中間症か、実症か等を判断し漢方薬を決めます。 ある人は胃弱を治すことが最優先されるかもしれません。 又冷え性を解消することから始めるかもしれません。 目標は妊娠しにくかった母体そのものを、妊娠しやすい体調に整えることです。 従って、西洋医学だけでは妊娠出来なかった方が漢方治療によって意外にすんなりと妊娠することを経験してきました。 それらの治療経験から1人で多くの夫婦が子宝に恵まれるよう更に良導絡や整体療法、食事療法等を指導しています。 約10年間、全国の有名な不妊治療専門病院を受診治療しても妊娠出来なかった患者さんが、1年以内に妊娠して喜ばれた症例もありました。 不妊症の原因は多く、月経異常(月経痛、過多月経、頻発月経、稀発月経、等)排卵障害、横体機能不全、不安神経症、子宮内膜症、子宮筋腫等が原因のことが多く、西洋医学的検査や治療だけでなく、東洋医学的検査や治療が必要ですので本院では漢方薬、指圧、食事療法を取り入れています。 基礎体温、血液検査、子宮頸管部検査(粘液、クラミジア)、超音波検査、子宮内膜検査、卵管検査、精液検査等を検査して不妊の原因を検索し、又漢方医学的診察(問診、腹診、脉診、舌診等)を行って、漢方薬、指圧等を行って、瘀血、水、気、肝、腎、脾、心の異常を調制、改善することによって、体全体の不調を改善し、排卵、卵管運動、子宮内膜等の機能を正常にする、お手伝いをします。

子宮内膜症とは

子宮内膜症は子宮内膜組織が正常な位置から飛び出していて、子宮筋層内や子宮外(卵巣、骨盤膣内、腸等)に転移発生増殖する病気です。 近年増加傾向にあり、10代の若い人にも多発し、産婦人科受診者の3人に1人が内膜症の患者さんと言われています。 その症状は月経痛、下腹部痛、性行痛、腰痛等で不妊症の原因の3分の1は内膜症と言われています。 治療法は一般的には薬物療法ですが完治することはなく、症状が増強すれば子宮全摘出が行われています。 月経痛、性行痛、排便痛、不妊症(40~50%が子宮内膜症)等の症状を自覚し、内診、超音波検査、MRI検査で、チョコレート嚢腫、子宮腫大等の所見を調べます。 又、腫瘍マーカーのCA125とCA54/61を行い、悪性度を確認します。 治療はホルモン療法、漢方療法、手術療法がありますが挙児を希望する人は漢方療法と食事療法が適しています。 当院は症状の強い人にはホルモン療法と漢方療法と食事療法を併用していますが殆どは漢方療法+食事療法を行っています。 子宮内膜症も子宮筋腫も閉経すれば又妊娠すれば縮小します。即ち女性ホルモンのエストロゲンが減少すれば小さくなるのです。 それで界面活性剤即ち乳化剤を避けることが大切です。乳化剤エストロゲンと同じように働くからです。 【症例】34才 子宮内膜症の女性 月経痛、月経過多、性行痛、便秘、足の冷えあり。子宮は小手拳大に腫大、右チョコレート嚢腫(直径6cm)、子宮の周囲に圧痛あり。 CA125(70↑)CA54/61(25)でした。 そこで、漢方薬、桂枝茯苓丸エキス、芎帰調血隠エキス、サフランを処方しました。 2ヶ月後、月経痛、月経過多、便秘が消失、6ヶ月後性行時痛が消失、2年後右チョコレート嚢腫は6cmから2cmに縮小し、 3年後には妊娠し、第1児を出産しました。勿論、食べ物は乳化剤なしの手作りの物を食べるように努力しました。

子宮筋腫とは

子宮筋腫は子宮の筋肉内に腫瘍が発育するもので、約1センチから10数センチにも増大する人もいます。 出血の多い場合や10センチ以上の巨大な子宮筋腫は貧血症や悪性化の心配があり手術が必要ですが、殆どの病院では経過を診ていて大きくなれば子宮の一部か全体を摘出する手術をすすめています。 子宮筋腫は月経過多、月経痛、貧血症に伴います。特に筋腫が子宮内膜に近い所に出来ると、著名な月経過多となり、貧血症状が強くなります。 そえで子宮筋腫の位置を膣式超音波検査で確かめ、MRIや血液検査で悪性の可能性を否定して、貧血や大きさに注意しながら経過をみます。 当院では、新生児頭大以下で、月経過多の為の著明な貧血が無ければ、主に漢方薬で治療をしています。 毎回、問診、腹診、脉診、舌診等を行い、漢方薬を調合し、月経後の貧血調査、3~4ヶ月ごとの膣式超音波検査、12ヶ月毎の子宮癌検査を行い、 急激な増大、著明な貧血症が続けば、近くの厚生病院で更に精検し、必要ならば手術療法になります。 約40年前より、子宮筋腫を手術(子宮筋腫核出術を除く)ではなく、漢方薬で治療して来ましたが、 主要なことは界面活性剤即ち乳化剤とコーヒーを断つことです。 アメリカでは女性の40%が50才までに子宮筋腫になる、その原因は、コーヒーに含まれているメチオキサンチンとカフェインが筋腫を増大させるからと研究報告がされています。 乳化剤はケーキ、クッキー、アイスクリーム、マーガリン、ドレッシング、パン、チョコレート等、私達が子供の時から食べてきた物全てに入っています。 乳化剤は女性ホルモン(エストロゲン)と類似の働きをしますので、子宮筋腫を大きくする働きをもっています。 更に家庭、感情、睡眠、食事等でバランスよくしなければ、漢方だけでは治りません。 【症例】38才 女性 月経過多、月経痛、貧血症あり 超音波撮影で子宮体部に約7cmの子宮筋腫あり、漢方治療を強く希望したので、生理中は芎帰膠艾湯エキスを、その他は通導散+桂枝茯苓丸加ヨクイニン湯+サフランを処方しました。 2ヶ月後月経量と月経痛が軽減し、3年後子宮筋腫は7cmから4cmに縮小し、7年後には消失しました。 漢方薬は服用していると体調もよく、1/2量にして服用中です。

更年期障害・自律神経失調症とは

女性ホルモンが十分出ている年代(熟年)から、でなくなる年代(老年)への時期を更年期と言います。 老年期に適応しやすい力のある人は更年期障害を経験しなくてすみます。 体や心の調和がとれてない方、家庭、職場、対人関係等に問題のある方は、動悸、のぼせ、発汗、不眠、不満、不安、いらいら等の症状が出やすくなります。 特にエネルギーを蓄える「腎」、情緒を調節する「肝」、消化と吸収の働きをする「脾」、血液循環と嗜好を調節する「心」、の力の弱い方は、 ストレス、困難に「逆境」出くわした時、心や体に強い影響が出やすくなります。 だから更年期障害が強く出る人と弱い人がいるのです。

産後うつとは

最近、産後ばかりではなく、一般的にも、うつ病やうつ症状の患者が増加しています。 この原因はさまざまですが、社会邸に多忙で繁雑な生活環境になり、ストレス因等が増加した結果と思われます。 これとは別に、甲状腺機能低下症の患者も増加したこともあり、問題はこの増加の一途にある、両疾患を鑑別しにくいことです。症状の類似点が多いからです。 ・気が沈みやすい・身体がだるい・朝のうち無気力 ・食欲低下・首すじ、肩がこる・何をするにもおっくう ・仕事の能率が上がらない・音声が低くなる・性欲減退・低血圧、等です。 橋本病(甲状腺機能低下症)の人が妊娠すると橋本病の方は軽くなりますが、 出産すると産後甲状腺の憎悪をきたし、無痛性甲状腺炎を発症し、 出産2ヵ月後に甲状腺ホルモンが急上昇し、更に2ヵ月後には反対に甲状腺ホルモンが低下しますので、 この一連の銃撃な動きがあるため、産後うつ病やマタニティーブルーになるリスクが高くなるのです。 産後うつ病は、日本人では5~10%に出現すると言われ、中でも顕著な疾患は無痛性甲状腺炎とされています。 産後うつ状態の患者さんは、甲状腺機能検査が必要です。 私は漢方専門医になって約30年になります。その間、約13人の出産に立ち会いましたが、 一人もうつ症状を経験しておりません。 何故かと考察した所、産後すぐより、帰調血飲エキスを約1ヵ月間投与していたのを思い出したのです。 この漢方薬は産後の子宮の回復を助け、精神的負担を軽減する働きがあると研究会に出席した時発表されたので、実行していたのです。 私は約10年前より、入院分娩を中止していますが、更年期障害や月経前累張症等にこの漢方は処方しており、効果を認めています。 産後うつや、マタニティーブルーの方がおられたら、お待ちしています。

妊婦健診

当医院では分娩を扱っていませんが、患者様のご希望に沿った健診を提案し妊娠初期から妊娠30週頃まで妊婦健診を行い、それ以降は分娩予約された病院へご紹介いたします。 当医院での妊婦健診期間中、異常が認められた場合は江南厚生病院をはじめとした高次医療機関へ責任をもってご紹介しますのでご安心ください。
料金表
・妊娠初診 6,000円(超音波検査含む) 追加の検査がある場合は、健診票との差額をいただきます。 超音波検査は、ご希望に応じて金額が変わります。 ・胎児の計測 2,000円 ・胎児の計測+4D 4,000円 ・超音波検査券がある時の4D 2,000円 詳細は健診時にお問い合わせください。 なお、画像の録画につきましては、Angel Memoryエコー動画配信サービスを使用したものとなります。Angel Memoryカードはプレゼントしています。 パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末で見ることができます。 他医院にて健診中の方の4D超音波検査 6,000円 毎週土曜日の午前10時~(Angel Memoryカードはプレゼントしています。)

ピル(経口避妊薬)処方・避妊リング

当医院は女性が自分らしく生きていくための選択肢としてピル処方をしています。 避妊に加え、月経周期が安定し月経痛の軽減やお仕事、旅行など計画的に楽しめるためにも服用できます。 なお、服用をやめれば妊娠が可能になります。 当医院には、2種類のピルを準備しています。
料金表
・ピル1シート 2,700円(先発品) ・ピル1シート 2,200円  (後発品) 緊急避妊剤 ・レボノルゲストレル 10,000円(後発品) 避妊リング(診察料を含む) ・ミレーナ 60,000円(保険適応の場合もあります)

子宮頸がん検診

子宮頸部の細胞を擦り取って検査します。 初期段階ではほとんど自覚症状がないのですが、早期発見できるならほぼ完治します。 進行すると命にかかわりますので、定期的に検査を受けましょう。
料金表
・自費HPV(ヒトパピローマウイルス)検診 5,000円 江南市在住の方は、R2年7月~10月 1,600円でがん検診を受診していただけます。

ブライダルチェック

未婚の女性が産婦人科を受診するのは大変勇気のいる事と思います。 当医院は、どんな些細な事でも気楽に相談できるよう心掛けています。 自費診療となりますが、婦人科検診を一度も受診されていない方に1回限りのコース設定を行っています。 ご希望の方は、電話でお問い合わせのうえご来院ください。
料金表
婦人科検診未受診の方 ・基本コース 12,000円(再診料含みます) 【内診、エコー、子宮頸がん検診、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、風疹、クラミジア抗体】 採血のみですが男性のブライダルチェックも行っています。(女性パートナーとご一緒に来院してください) 男性向けブライダルチェック ・基本コース 10,000円(再診料含みます) 【B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、風疹、麻疹、クラミジア抗体】

予防接種

子宮頸がんワクチン、MRワクチン、インフルエンザワクチンを行っています。 いずれも、予約制となりますので、お問い合わせください。

人工妊娠中絶

当医院では、良心と生命尊重の法の原則に基づき行っておりません。